江戸時代の浮世絵に代表される日本の版画は、世界的にも知名度が高い。晩年、陶芸にも精通した池田満寿夫氏は、若い頃絵画では生計が成り立たないので、版画を始めたと聞いたことがある。世界では、日本人は版画が得意と思われているらしい。 しかし、授業時間の削減のためか、中学校までに版画を経験した生徒は、年々減少している。版画に見られる日本人のデザインセンスを、継承していきたいものである。