妻の故郷は富山で、よく車で里帰りをしていた。子どもたちが小学校へ行く頃、長い車の道中で妻がこの「しりとり絵」をやり出した。三人で楽しそうに回し描きをする。ドライブインで休憩のときには、私も加わる。 この遊びは、電車で出かけるときも続いた。小さなクロッキー帳と鉛筆さえあれば、どこでもできる。子どもたちの日常の中に、美術があることの大切さを感じた出来事であった。