1 題材の目標   2 題材の評価規準 3 主な学習内容と評価 アドバイス 資料
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題材2 「土笛からオカリナへの進化」
長い年月をかけて大地の岩が風化し、石、砂、土を経て粘土ができる。私たちは、炎の力を借りてその粘土を形にして使っている。おそらく、最初は木や石の自然にできた形を利用して音を出したのだろう。その内、可塑性のある粘土を使って、より豊かな音を求めて思考する人が現れる。土笛からオカリナへの進化は、それを追体験する題材である

題材の特徴

ポイント1 7つ道具づくりは、基礎基本が一杯 ─────────────-──────- 
人は、学んだことを人に教えることによって、自らの学習も深まっていく。この題材は、それを最大の目標にしているが、そのためには、音の出るしくみはもちろんのこと、それぞれの道具の役割を知る必要がある。
7つの道具の手づくりを通して、それぞれの材料の特性を実感しながら、小刀や接着剤などの基礎的基本的な使い方を身に付けていく。
最後には、鉛筆を得意になって削る生徒の笑顔を見ることができる。

ポイント2 土だけで音が鳴る不思議 ────────────────────────
土笛やオカリナは、音の変化を楽しむ楽器である。形の美しさも大切であるが、とにかくどんな音が鳴るかが最も重要なポイントである。
音の鳴るしくみがわかると、よりよい音への追求がわき、またより美しい形への追求も同時に始まる。
教える側も学ぶ側も、音が鳴るという具体的な目標が定まり、達成したときの成就感が共有される。

美術Ⅰ 彫刻・工芸 1年 20時間